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  ビタミン


 ビタミンとは、体内での栄養素の働きをスムーズにしたり、カラダの調子を整えたりする微量の物質です。

栄養素(正常な生命活動維持のために体内に取り入れる物質)には、糖質、タンパク質、脂質、無機質(ミネラル)およびビタミンがあります。

ヒトの体は細胞から成っていますが、その細胞は水、無機質以外はさまざまな有機化合物からできています。

食物として摂取された栄養素が消化により一旦分解された後、吸収され、細胞の中でそれぞれ特有の必要な化合物が合成されます。

ところが、体の中で新たにつくることができない有機化合物で、しかも生命に必須の微量化合物があります。

それがビタミンと呼ばれる化合物で、必ず摂取されなければなりません。

 ビタミンは、「微量で体内の代謝に重要な働きをしているにもかかわらず
自分でつくることができない化合物」と定義されています。

ヒト以外の動物もおおむねビタミンを自分でつくることができません。

しかし、植物、微生物はビタミンをつくる能力を持っていることが多く
知られています。

したがって、ビタミンは食物として摂取される以外に、腸内細菌によってつくられてその必要量の一部として供給されるビタミンもあります。

それらのビタミンの欠乏症は比較的起こりにくくなります。

最近では、ビタミン様作用をしめす化合物および無機質などもビタミンに準じて考えられており、バイオファクターと呼ばれています。

ホルモンも微量で作用する化合物ですが、体内でつくられます。

ビタミン(vitamin)という名前は、1912年にビタミンB1が発見された時に、生命(vital)に必要な、そして、窒素を含むアミン化合物(amine)という意味でつけられました。

その後、いろいろなビタミンが発見されアミ ンではない化合物も少なくありませんので、ビタミンと呼ばれながら英語では vitamin と表します。

ビタミンには、水に溶ける水溶性ビタミンと水に溶けない脂溶性ビタミン
とがあります。

 ビタミンB1, B2, B6, B12, 葉酸、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸などは水溶性でB群ビタミンと呼ばれます。

ビタミンCも水溶性ビタミンです。

脂溶性ビタミンには、ビタミンA, D, E, Kがあります。

これらのビタミンの名前は、発見された順番あるいは生理作用をあらわす意味でつけられています。

ビタミン欠乏症は少なくなってきましたが、最近アンバランスな食生活による潜在性欠乏症が大きな問題になっています。

また、多くは遺伝的疾患としてのビタミン依存症も明らかになりつつあります。

さらに、これまで知られていなかったビタミンの新しい機能も見つかってきています。

ビタミンは人間が生きていくために必要な成分ですが、ほとんどのビタミンは体内では合成できません。

そのため、食事から適切な量を摂取し、それを維持しなくてはならないのです。

現在約20種類のビタミンが知られていますが、大きく分けて 水溶性ビタミン(水に溶けるもの)と 脂溶性ビタミン(油に溶けるもの)があります。

水溶性ビタミンは、体が必要とする量を越えると尿や汗になって体外に排泄されますが、脂溶性ビタミンは、取りすぎると体内にとどまり悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。

ビタミンは、5大栄養素の一つ。

糖質、脂質、タンパク質という3大栄養素をミネラルと共に体内で調整するのがビタミンの役割。

ビタミン13種類はそれぞれ助け合いながら身体の機能を調整しているため、13種類全部摂れていないと、きちんと働かず、身体に異変が起こる。

肌荒れ、手足のしびれ、だるさ、疲労、動脈硬化、ガンにまで関係してきます。

現在知られているビタミンは13種類。その内容と、それぞれの働きは以下の通りです。




脂 溶 性 ビタミンA 上皮細胞・細胞膜の形成。
単一物質ではなく、ビタミンAの効力を発揮する物質の総称。
最初からビタミンAの効力を発揮するものと、体内に吸収されてからビタミンAに変わるカロチン(とくに作用するのはβ-カロチン)とがある。
また、目のビタミンと言われるほど視覚と関係が深い。
ビタミンD D2からD7までの6種類があるが、通常ビタミンDといえば、D2かD3のこと。ビタミンDは肝臓、次に腎臓で変化して活性ビタミンDになり、カルシウムやリンの吸収を助け、骨へと運ぶ役割がある。
ビタミンE 過酸化脂質の生成抑制・細胞膜の保護。
抗酸化作用があり、過酸化脂質の生成をおさえる。
また、善玉コレステロールを増やし、悪玉コレステロールを減らす。
ビタミンK 血液の凝固性の維持・止血・解毒・利尿作用。
K1からK7まであるが、天然に存在するのは、K1とK2。
血液凝固因子の合成を補酵素として助けるはたらきがあり、また、カルシウムの代謝とも深い関わりがある。
ただし、腸内細菌の生産によってほとんどまかなえるため心配はいらない。
水 溶 性 ビタミンB1 糖の代謝に利用。
炭水化物(糖質)を分解してエネルギーに変えるはたらきをする酵素を助けるのに不可欠。
ビタミンB2 糖・脂肪代謝に利用。
脂肪を燃やしてエネルギーに変える時の化学反応を進める酵素を助ける補酵素としてのはたらきがある。
脂肪を多くとったら、ビタミンB2も多くとること。
ビタミンB6 タンパク質代謝・赤血球形成。
たんぱく質の成分であるアミノ酸を合成したり、分解したりする補酵素としてはたらく。
たんぱく質を多くとったら、ビタミンB6も多くとること。
ビタミンB12 脂肪代謝・赤血球形成。
増血のビタミンと呼ばれるほど、赤血球の熟成に不可欠。
また、神経細胞にも多く含まれる。
ビタミンC コラーゲンの生成・アミノ酸代謝・細胞膜の保護・抗ガン作用。
コラーゲン(細胞と細胞をつなぐ結合組織や骨などを丈夫にしているたんぱく質)の合成に必要。
また、副腎から分泌されるホルモンの合成にも必要である。
ナイアシン エネルギーをつくりだすのに不可欠なビタミン。
また、遺伝子の修復にも関与している。
パントテン酸 糖質、たんぱく質、脂肪などをエネルギーに変えるのに必要な補酵素。
熱に弱く、腸内細菌によっても合成される。
葉酸 ビタミンB12とともに核酸をつくる作用があり、とくに赤血球をつくるときに必要なビタミン。
また、遺伝子情報を正しく伝えるDNAの成分のひとつである核酸の合成にも関与している。
ビオチン 脂肪酸やアミノ酸の代謝を促進し、主に皮膚を正常に保つはたらきがある。
ただし、卵白と一緒に摂取すると吸収が妨げられる特徴がある(1日1〜2個程度なら問題はない)

 ビタミンに関する著書

不足で起こる障害

ビタミンA ・アレルギー
・眼球乾燥症
・夜尿症
・食欲不振
・肌荒れ
・シミ
・成長障害
ビタミンD ・クル病
・ひどい虫歯
・骨軟化症
・下痢
・不眠症
・近視
ビタミンE ・髪のぱさつき
・抜け毛
・生殖機能障害
・筋肉の衰弱
ビタミンK ・下痢
・大腸炎
・出血しやすくなる
・鼻血
ビタミンB1 ・脚気
・記憶力低下
・食欲不振
・便秘
ビタミンB2 ・口角炎
・白内障
・消化不良
・舌炎
ビタミンB6 ・貧血
・にきび
・めまい
・成長障害
ビタミンB12 ・悪性貧血
・記憶減退
・鬱病
・神経過敏
ビタミンC ・壊血病
・貧血
・虫歯
・風邪
・鼻血
・抵抗力低下
・皮下出血
ナイアシン ・皮膚炎
・口内炎
・舌炎
・神経障害
・痴呆症
パントテン酸 ストレス
・風邪
・倦怠感
葉酸 ・悪性の貧血
・口内炎
・食欲不振
・舌炎
・下痢
ビオチン ・白髪
・抜け毛
・食欲不振
・うつ病
・肥満

■摂り過ぎでの障害

ビタミンA
肝臓障害・50,000IU以上摂ると、吐き気・発疹・疲労感
ビタミンD
肝臓障害・下痢・脱水症状・血管壁にカルシウムが沈着
ビタミンE
特に心配なし
ビタミンK
特に心配なし
ビタミンB1
グリコーゲンの枯渇・疲労
ビタミンB2
まれにかゆみやしびれ
ビタミンB6
神経障害の可能性
ビタミンB12
特に心配なし
ビタミンC
下痢をする場合がある・肝臓に負担
ナイアシン
皮膚の潮紅やかゆみ・神経過敏・頭痛・痙攣・下痢
パントテン酸
特に心配なし
葉酸
特に心配なし
ビオチン
特に心配なし


■一日の必要量

ビタミンA
2,000IU
ビタミンD
100IU
ビタミンE
10mg
ビタミンK
0.07〜0.14mg
ビタミンB1
0.4mg/1,000kcal
ビタミンB2
0.55mg/1,000kcal
ビタミンB6
3〜4mg
ビタミンB12
2〜3mg
ビタミンC
50mg
ナイアシン
19mg
パントテン酸
10mg
葉酸
200μg
ビオチン
30〜100μg
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